最近、急激に個人情報流出の問題が深刻化しています。
会員登録をしたら知らないメールアドレスから
迷惑メールが届いたりしたことがありませんか?
個人情報を入れた時などに、第三者が情報を盗んでいるために起こります。
そういったことにならないように、多くのウェブサイトで導入しているのがSSLです!
今回は、SSLとは何か?
SSLの導入方法などを、初心者にもわかりやすく解説していきます。
SSLとは?
SSLとは、セキュア・ソケット・レイヤーの略。
インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組み(プロトコル)のことです。
具体的には、ウェブサイトから情報を送るときに暗号化して利用します。
なんのために必要?
安全に情報を通信するために、多くのサイトで導入されているSSL。
導入されているのは、主に以下の理由からです。
・情報を悪意のある第三者から守るため
・情報が改ざんされていないことを証明するため
SSLが導入されていない場合
ウェブサイトで個人情報を入力をするときに気になるのが、情報の流出。
もし、SSLが導入されてないとどういったことが起こるのでしょうか。
・スパムメール(迷惑メール)や架空請求が増える
・営業電話やダイレクトメールの数が増える
・知らない間に詐欺サイトの運営者として自分が登録されてしまう
こういったケースが近年問題化しています。
また情報を流出させてしまうと、企業側のイメージも大幅にダウンするでしょう。
SSL導入を見分ける方法
SSLが導入されているページには、URLにセキュアのSがつきます。
具体的には、
http://→https://
となるのです。
TLSとは?
SSLと同時に聞く言葉が「TLS」。
TLSとは、トランスポート・レイヤー・セキュリティーの略。
SSLをモデルとして、1999年に新しく出たタイプのプロコトルです。
結論から言うと、SSLとTLSの大きな違いはあまりありません。
表記が異なるだけで同じような機能を指します。
SSLサーバー証明書とは?
SSLサーバー証明書とは、暗号を通信するときに利用する証明書のこと。
信頼のおける第三者が発行する、言わばサーバーの印鑑証明のようなものです。
このSSLの導入には、証明書の発行が必須になります。
そして、サーバー証明書を発行すると以下のことができるようになります。
・ウエブサイトの所有者を確認できます。
運営者がドメインの所有者であることが証明でき、それによって利用者に安心感を与えることができます。
・SSL/TLSの機能により通信データを暗号化することができます。
これによって、第三者からの通信データの盗聴を防ぐことができます。
・サイトから送信した内容が、第三者によって通信途中で改ざんされていないかを確認することができます。
SSLサーバー証明書の種類
SSLサーバー証明書には、3種類のタイプがあります。
タイプによって機能や価格が異なるため、導入する際はよく吟味して選びましょう。
・ドメイン認証型 SSLサーバー証明書
ドメイン認証型とは、SSL/TLSの暗号化に特化したものです。
この証明書の特徴は、個人でも簡単に発行できること。
発行申請が簡単なため、低価格・短期間の取得が可能になります。
・企業認証型 SSLサーバー証明書
企業認証型は、運営組織が実在することを確認した上で発行されるもの。
インターネット経由ではなく、電話で確認するので信頼が高い証明書になります。
・EV認証型 SSLサーバー証明書
EV認証型は、企業認証型よりさらに厳格に実在化が確認できる証明書。
ブラウザのアドレスの色が緑色になり、運営者が表示されるので利用者に大きな安心を与えます。
SSLサーバー証明書の申請方法
SSLサーバー証明書は以下の手順で申請を行います。
1.SSL/TLSを申請するサーバで、証明書を申請するテキストデータ(CSR)を作成する。
2.Webページで申し込み
必要事項を入力して、申し込みをします。
3.必要書類の準備と、認証局への送付
EV認証型の場合は、認証局の発行審査があるので、必要書類を送付します。
承認用のメールアドレス、登記簿謄本、印鑑証明証など。
4.SSLサーバー証明書の発行
登録が完了すると、証明書がEメールで送られてきます。
SSLは必ず導入しよう
今回はSSLがわからない人のために、おおまかに説明しました。
・SSLとは、個人情報を守るために、データを暗号化するもの
・SSLとTLSは大きな違いはない
・SSLを導入するには、サーバー証明書が必要になる
ということがわかりました。
SSLは初心者には難しく、自分には関係ないだろうと考える方が少なくありません。
ですが、やはり個人情報に厳しいこの時代。
一度情報が漏れてしまうと、信用を取り戻すことは難しくなります。
ウェブサイトを作成するなら、SSLを導入するのが鉄則です。